«ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan»の審査

(2025, 8月)。先日、二日間連続で行われた «ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan»千葉地区予選の審査員の仕事をしてきました。参加者の人数はほとんど100人でした。審査員の先生方はお一人一人の演奏を聞いて紙に演奏について自分の意見と点数を書く、そしてコンクールが終わったあと参加者一人一人と少しお話をして音楽的なアドバイスを伝える、というスケジュールでした。午前中から夜の7時頃まで。非常に集中力が必要な二日間でした。でも、参加者皆さんの元気いっぱい姿をみると、自分にできるサポートを是非したくなります。審査員の先生方が疲れないようにスケジュールを細かく考えてくださった主催者、そしてスタッフチームにも感謝です。
8月の暑い時期、参加者の皆さんよく頑張ったな~、と思いました。やはり、目的が大事です。目的があるとやる気も必ずでます。皆さん演奏していた曲は、バロックから現代の日本の作曲家まで、幅広いプログラムでした。このコンクールの課題曲の中には、アゼルバイジャンの作曲家ガラーエフのピアノ作品も、つい最近入りました!大変嬉しいことです。

そして、私にとっては、日本でピアノコンクールで審査は音楽のお仕事だけでなく、日本語のトレーニングにもなっています。今回もそうでした。順々に舞台に出て演奏していた参加者の演奏する短時間の間にその演奏についてちゃんと書かないといけないこと、本当に難しかったです!字が汚かったですが、漢字のよい練習になりました。

ピアノコンクールの審査

2024年の終わりに、飛び入りイベントに参加させていただきました。国際ヨーロッパピアノコンクールの全国大会に審査員のお仕事でした。私は今までコンクールの審査は外国でも日本でもやったことがありますが、1日で60人を聴いて結論を出すような長い1日は久しぶりでした。これだけこの素晴らしいコンクールに人気があるだな、、と思いました。コンクールの代表者である福島学院大学と昭和音楽大学の講師ミハウ・ソブコヴィアク先生、そして神戸女学院大学講師伊藤順一先生と洗足学園音楽大学の講師財満和音先生と一緒に、四人審査員チームで頑張りました。
演奏の質を数字(点数)で決めること、非常に難しいと、私はいつも審査をする時に思います。演奏する人にはそれぞれ表現力や得意なところなどが違います。でも、やはり説得力のある演奏が心に残ります。今回も、私は説得力のある演奏を評価する審査をしました。残念ながら、参加者の全員に賞がもらえませんが、みなさん本当によく頑張りました!