大阪万博にて、勲章授与式

アゼルバイジャンのピアニストサファロバ・グルナラがアゼルバイジャン文化の普及に貢献したとして勲章を授与されました。勲章授与式が2025年10月1日、大阪万博で行われました。

私は子供の頃に舞台で初めて立った時から今まで、この何十年間の中で、今回は一番緊張していました。この名誉ある賞をいただけたことは、喜びであると同時に、大きな責任も伴います。私は日本に来た初日から素晴らしい方々に囲まれ、皆様一人ひとりに感謝しています。今回の賞は私だけのものではありません。私と共に日本におけるアゼルバイジャンの文化を、アゼルバイジャンの音楽を代表する日本人の方々のものです。皆様、ありがとうございました!そして、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

CD録音

2025 -2026年、アゼルバイジャンの作曲家ガラ・ガラーエフの音楽を日本で紹介する、いくつかのプロジェクトが行います。今年の8月に、ガラーエフの作品のレコーディングが無事に終わりました。これは、アジア初のCD録音になります。レコーディングは、横浜市内コンサートホール、そして仙台にある東北地方でもっとも大きいKAWAI楽器ホールVerdeで行いました。

仙台で私はKAWAI楽器仙台支店長の木村篤志さまとお会いできました。活動的で素敵な方です。大変忙しい中時間を作って会場まで来てくださって心より感謝しております。

私から木村さまに、全音楽譜出版社で出版されたガラーエフの楽譜を紹介しました。

この素晴らしい関係を大事に続けたいと思います。

仙台、私は初めてでした。新しい環境で録音とても緊張していましたが、素敵な方々に恵まれて、全てスケジュール通りできました。KAWAI仙台支店マネージャーの蓬田さま、ホール担当の加藤さま、録音のために様々な準備をしてくださったを方々、私と一緒にレコーディングを頑張った音楽家の方々、関係者のみなさまに感謝しております。たった一人のアゼルバイジャン人私の廻りにこれだけ素晴らしい日本人が集まってくれることを考えると感謝の言葉しかありません。引き続きよろしくお願いいたします。

そして、音楽が好きなみなさま、ガラーエフプロジェクトの続きをどうぞお楽しみ!

素敵なプロジェクトの思い出。作曲家笠松泰洋

私は日本にで沢山の素敵な音楽家にお世話になっています。一番最初、日本に来たばかりのころは私を支えてくれた、私のピアノを信じて応援してくれた音楽家何人かいます。その中の一人が、日本の作曲家笠松泰洋さんです。2015年に、笠松さんに誘われて彼の作った「人形姫」というミュージカル音楽を演奏させていただきました。この作品では音楽が劇の陰ではなくて、演劇と一つになっている作品で非常に面白いプロジェクトでした。

プロジェクトの中で私は素晴らしい監督、素敵な音楽家達と女優さん達、そして宝積劇の素晴らしい女優、悠未ひろさんと知り合いました。毎日は朝から夕方までの長い練習は大変でしたが、練習の中身が魅力的でとても勉強になりました。「人形姫」のストーリを表現する音楽が本当に素敵でした。音楽の流れもとても自然で、二時間の大きな作品を私はほとんど暗譜しました!
そして、本番。東京から神戸まで一ヶ月かけてやった舞台、とても楽しかったです。
あのミュージカルからもう10年立ちました。時の流れは速いですね。。素晴らしい経験を私にさせてくださった笠松さんに感謝しています。
笠松さんのような音楽仲間ができて私は本当に嬉しいです。一つ一つの出会いには大事な意味があると思います。

練習は嘘をつかない

「練習はウソをつかない」というとてもいい言葉があります。その通り、よく練習をしている音楽家は、舞台で結果を出す確率も高いです。2025年5月30日行った、ピアノジョイントコンサートのために私もこの言葉を頭に入れて一生懸命練習しました。ただ、ここで言う練習は、単に一生懸命さや練習量のことだけではないでしょう。内容の濃い練習をすること、食事から睡眠まで毎日のスケジュールが大事だな、とあらためて分かりました。一生懸命練習することも、しっかり時間をかけて練習することも大切です。中身のある練習をすること。ここで実践できて初めて「練習はウソをつかない」という言葉が生きてくるのです。

今回のピアノジョイントコンサートは、素晴らしいピアニスト、奈良 康佑さんと一緒にできて嬉しいです。奈良さんと初めての共演からもう10年ぐらい立っても、毎回は本当に楽しいです。そして、毎回は私にとても大事な音楽的な経験になります。 

そして、聴きにきてくださったお客様もとても暖かくて素敵でした。演奏会が終わった後はいつも沢山のコメントが来ていますが、今回はコメントが特に多かったです。その中からいくつかをお伝えしたいと思います。

●『演奏会では奈良先生との連弾も、自分の人生の中で、あと何回聞けるのだろうと思ってしまいます。いつも楽しそうなお二人の姿が印象的で、連弾や二台ピアノの演奏をとても楽しみにしています。また機会がありましたら、是非演奏会を開いてください!ラフマニノフの小曲集について、サファロバ先生だったらどう弾くのだろう?と以前から思っていたので、今回聞くことが出来てとても嬉しかったです』●『最後の奈良康佑さんとの連弾は圧巻でした。曲自体が若く、生き生きとし、エネルギーに満ちており、しかも演奏者に極めて高いテクニックを要求するもの。演奏者にとってはきっと難曲の一つでしょうね。ヨーロッパの絵画学校で、生徒たちが最初に指導者から告げられるのは、「絵は見るものではなく、読むもの」、ということを聞いたことがあります。演奏会を聴いていて、ふと、「音楽も聴くものではなく、読むものなのかも」、との思いが頭に浮かびました。つまり、作曲者が自分自身を、演奏者が自分自身を、そして聴衆が自分自身を理解するための営みの一つなのかもしれませんね』●『素晴らしいコンサートでした。バッハのシャコンヌを聞いた時、昔のことを思い出しました。12年前、私の父が亡くなった時、~今こそ音楽を続けなさい ピアノを弾きなさい~とサファロバ先生から言われました。ありがとうございました。荘厳で壮大な宇宙の音楽を身体じゅうで感じました』。

勲章

2025年。アゼルバイジャン共和国大統領より、アゼルバイジャン文化の普及に貢献したとして勲章を授与されました。青銅で鋳造され金メッキが施されていて、とてもきれいです。大事にします。日本で私と一緒にアゼルバイジャンの音楽を紹介してくださる、応援してくださる方々、皆様に心より感謝しております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

『アゼルバイジャン出身の作曲家ガラーエフ作品を知る』ピアノミニコンサート

今年の最初の演奏会です。2025年2月9日、横浜みなとみらいで新しくできたヤマハの素敵な会場で、ミニレクチャーとコンサートをやらせていただきます。主催者のヤマハと全音楽譜出版社に感謝しております。皆様をお待ちしています!詳しく、ヤマハミュージック横浜みなとみらいのホームページでご覧ください。

https://retailing.jp.yamaha.com/shop/yokohama-minatomirai/live-and-cafe/event/detail?id=6390&fbclid=IwY2xjawH4DoJleHRuA2FlbQIxMQABHYBa8i3mUHv5-376I7Zwua94a5oKkdkRyo_Y7xUGKS0EfIZ5ryzXts56Lw_aem_g1K3odR3OOr_CnmiDmgy6Q

明けましておめでとうございます. 2025

明けましておめでとうございます。2025年になりました。皆様にとって健康で素敵な一年になりますように!

今年の新年ご挨拶は沖縄からお送りしています。ご覧になっているこの写真は、那覇のホテルで撮れています。実は、去年も同じホテルで泊まっていました。そして、ここで、夫の日本語の力を借りて、アゼルバイジャンの作曲家ガラ・ガラーエフのピアノ作品集の解説を一生懸命書いていました。その解説は、「全音」楽譜出版社さんが出版してくださった楽譜に載せていただきました。

https://shop.zen-on.co.jp/item/detail/161181

昨年の8月に出版されたこの楽譜はこれからもっと広がっていくように頑張りたいと思います!2025年、いくつかのプロジェクトが行います。詳しいご案内はこれからですが、今年の2月9日は全音楽譜出版社とヤマハのご協力をいただいで横浜みなとみらいヤマハ店ガラーエフの楽譜の紹介とミニコンサートが行います。8月中に日本で初めてガラーエフの作品のCDを作る、そして9月は(日にちは確認中)カワイ仙台のコンサートサロンでガラーエフ音楽の紹介コンサートをやる予定です。

是非、音楽の世界を一緒に楽しみましょう!

芸術家たちの国際会議

2024年12月、イタリアのローマで行った、外国で活動している芸術家達の国際会議に私も参加させていただきました。会議には本当に素晴らしい方々が集まっていました!映画監督、画家、音楽家、俳優。。素敵な出会いで新しい関係がこれからもっと広がっていくと信じています。

ピアノコンクールの審査

2024年の終わりに、飛び入りイベントに参加させていただきました。国際ヨーロッパピアノコンクールの全国大会に審査員のお仕事でした。私は今までコンクールの審査は外国でも日本でもやったことがありますが、1日で60人を聴いて結論を出すような長い1日は久しぶりでした。これだけこの素晴らしいコンクールに人気があるだな、、と思いました。コンクールの代表者である福島学院大学と昭和音楽大学の講師ミハウ・ソブコヴィアク先生、そして神戸女学院大学講師伊藤順一先生と洗足学園音楽大学の講師財満和音先生と一緒に、四人審査員チームで頑張りました。
演奏の質を数字(点数)で決めること、非常に難しいと、私はいつも審査をする時に思います。演奏する人にはそれぞれ表現力や得意なところなどが違います。でも、やはり説得力のある演奏が心に残ります。今回も、私は説得力のある演奏を評価する審査をしました。残念ながら、参加者の全員に賞がもらえませんが、みなさん本当によく頑張りました!

ガラーエフ作曲「ピアノ作品集」

ピアノ先生方と生徒さん達、音楽を楽しくやっている方々からプロフェショナル音楽家まで、音楽がだ好きな皆様に新しい楽譜をご紹介いたします。

2024年8月15日、「全音」楽譜出版社がアゼルバイジャンの作曲家ガラ・ガラーエフのピアノ作品集を出版してくださいいました。ガラーエフは、20世紀の作曲家で、ショスタコーヴィチの弟子でした。アゼルバイジャン語の発音は「ガラーエフ」ですが、作曲家が活躍していた時代はソ連時代でしたので名前がよくロシア語で書かれていました。ロシア語で発音は「カラーエフ」となっています。今でも、両方を使っている方がいますが、ご紹介する楽譜には作曲家の名前は日本語でアゼルバイジャン語の発音で書いています。そして、出版社さんが楽譜の表のページに元のアゼルバイジャン語もそのまま載せてくださいました。ご親切に、ありがとうございます!

さて、ガラーエフのピアノ作品集の中には「子供のための六つの小品」、「中級程度の六つの小品」、「ソナチネ」、「ツァールソエ・セローの像」が入っています。子供も、大人もレパートリーに入れる作品です。曲の解説、そして指使いはサファロバ・グルナラがやらしていただきました。ガラーエフのピアノ音楽世界をこれから楽しみたい方のご参考になると嬉しいです!

楽譜は、日本の楽譜やさん、そしてネットでも販売されています。

それでは、世界の音楽をもっともっと楽しみましょう!

https://www.youtube.com/watch?v=taBnXWClQUI