アゼルバイジャンの作曲家ガラ・ガラーエフ CD

アゼルバイジャンの作曲家ガラ・ガラーエフの作品を収録したCDが発売されました。日本だけでなくアジアでも初となります。ピアノソロと室内楽の曲は素晴らしい音楽家の演奏で楽しんでいただけます。是非、聴いてみてください。お問い合わせは、このホームページのメッセージからお願いします。

横浜から東京そして仙台でこのCDの制作にご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
CDのグランドプレゼンテーションとコンサートは、2026年7月25日、東京目黒区パーシモンホールの大ホールで行います。あらためてご案内を致します。

アゼルバイジャンを外国で紹介する

異国、異文化の中で暮らすのは容易なことではありません。しかし、これは非常に深い人生経験を与えてくれます。この経験に感謝しています。弟も現在、お仕事の関係でアゼルバイジャンを離れて外国にいます。偶然にも、2025年11月に私と弟は、それぞれ国際会議に招待されました。私はトルコ、弟はドイツで行った会議に参加させていただきました。この短いビデオはその報告です。この投稿を読んでくださっている皆様も、仕事の成功をお祈りしています。https://www.youtube.com/watch?v=dzJORxo1BaE

大阪万博にて、勲章授与式

アゼルバイジャンのピアニストサファロバ・グルナラがアゼルバイジャン文化の普及に貢献したとして勲章を授与されました。勲章授与式が2025年10月1日、大阪万博で行われました。

私は子供の頃に舞台で初めて立った時から今まで、この何十年間の中で、今回は一番緊張していました。この名誉ある賞をいただけたことは、喜びであると同時に、大きな責任も伴います。私は日本に来た初日から素晴らしい方々に囲まれ、皆様一人ひとりに感謝しています。今回の賞は私だけのものではありません。私と共に日本におけるアゼルバイジャンの文化を、アゼルバイジャンの音楽を代表する日本人の方々のものです。皆様、ありがとうございました!そして、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

«ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan»の審査

(2025, 8月)。先日、二日間連続で行われた «ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan»千葉地区予選の審査員の仕事をしてきました。参加者の人数はほとんど100人でした。審査員の先生方はお一人一人の演奏を聞いて紙に演奏について自分の意見と点数を書く、そしてコンクールが終わったあと参加者一人一人と少しお話をして音楽的なアドバイスを伝える、というスケジュールでした。午前中から夜の7時頃まで。非常に集中力が必要な二日間でした。でも、参加者皆さんの元気いっぱい姿をみると、自分にできるサポートを是非したくなります。審査員の先生方が疲れないようにスケジュールを細かく考えてくださった主催者、そしてスタッフチームにも感謝です。
8月の暑い時期、参加者の皆さんよく頑張ったな~、と思いました。やはり、目的が大事です。目的があるとやる気も必ずでます。皆さん演奏していた曲は、バロックから現代の日本の作曲家まで、幅広いプログラムでした。このコンクールの課題曲の中には、アゼルバイジャンの作曲家ガラーエフのピアノ作品も、つい最近入りました!大変嬉しいことです。

そして、私にとっては、日本でピアノコンクールで審査は音楽のお仕事だけでなく、日本語のトレーニングにもなっています。今回もそうでした。順々に舞台に出て演奏していた参加者の演奏する短時間の間にその演奏についてちゃんと書かないといけないこと、本当に難しかったです!字が汚かったですが、漢字のよい練習になりました。

CD録音

2025 -2026年、アゼルバイジャンの作曲家ガラ・ガラーエフの音楽を日本で紹介する、いくつかのプロジェクトが行います。今年の8月に、ガラーエフの作品のレコーディングが無事に終わりました。これは、アジア初のCD録音になります。レコーディングは、横浜市内コンサートホール、そして仙台にある東北地方でもっとも大きいKAWAI楽器ホールVerdeで行いました。

仙台で私はKAWAI楽器仙台支店長の木村篤志さまとお会いできました。活動的で素敵な方です。大変忙しい中時間を作って会場まで来てくださって心より感謝しております。

私から木村さまに、全音楽譜出版社で出版されたガラーエフの楽譜を紹介しました。

この素晴らしい関係を大事に続けたいと思います。

仙台、私は初めてでした。新しい環境で録音とても緊張していましたが、素敵な方々に恵まれて、全てスケジュール通りできました。KAWAI仙台支店マネージャーの蓬田さま、ホール担当の加藤さま、録音のために様々な準備をしてくださったを方々、私と一緒にレコーディングを頑張った音楽家の方々、関係者のみなさまに感謝しております。たった一人のアゼルバイジャン人私の廻りにこれだけ素晴らしい日本人が集まってくれることを考えると感謝の言葉しかありません。引き続きよろしくお願いいたします。

そして、音楽が好きなみなさま、ガラーエフプロジェクトの続きをどうぞお楽しみ!

素敵なプロジェクトの思い出。作曲家笠松泰洋

私は日本にで沢山の素敵な音楽家にお世話になっています。一番最初、日本に来たばかりのころは私を支えてくれた、私のピアノを信じて応援してくれた音楽家何人かいます。その中の一人が、日本の作曲家笠松泰洋さんです。2015年に、笠松さんに誘われて彼の作った「人形姫」というミュージカル音楽を演奏させていただきました。この作品では音楽が劇の陰ではなくて、演劇と一つになっている作品で非常に面白いプロジェクトでした。

プロジェクトの中で私は素晴らしい監督、素敵な音楽家達と女優さん達、そして宝積劇の素晴らしい女優、悠未ひろさんと知り合いました。毎日は朝から夕方までの長い練習は大変でしたが、練習の中身が魅力的でとても勉強になりました。「人形姫」のストーリを表現する音楽が本当に素敵でした。音楽の流れもとても自然で、二時間の大きな作品を私はほとんど暗譜しました!
そして、本番。東京から神戸まで一ヶ月かけてやった舞台、とても楽しかったです。
あのミュージカルからもう10年立ちました。時の流れは速いですね。。素晴らしい経験を私にさせてくださった笠松さんに感謝しています。
笠松さんのような音楽仲間ができて私は本当に嬉しいです。一つ一つの出会いには大事な意味があると思います。

感謝

私のリサイタルに来てくださったお客様からの感想いまだに頂いています。

下のメールは、大人の生徒からのメールです。(結構弾ける生徒です。) なんて暖かいお言葉!

このリサイタルのための練習が辛かったですが、やはりやって良かったと私は改めて思いました。

私はアゼルバイジャン国立音楽大学に育てて頂いたことを誇りに思います。自分の先生方に一生涯恩を忘れません。

練習は嘘をつかない

「練習はウソをつかない」というとてもいい言葉があります。その通り、よく練習をしている音楽家は、舞台で結果を出す確率も高いです。2025年5月30日行った、ピアノジョイントコンサートのために私もこの言葉を頭に入れて一生懸命練習しました。ただ、ここで言う練習は、単に一生懸命さや練習量のことだけではないでしょう。内容の濃い練習をすること、食事から睡眠まで毎日のスケジュールが大事だな、とあらためて分かりました。一生懸命練習することも、しっかり時間をかけて練習することも大切です。中身のある練習をすること。ここで実践できて初めて「練習はウソをつかない」という言葉が生きてくるのです。

今回のピアノジョイントコンサートは、素晴らしいピアニスト、奈良 康佑さんと一緒にできて嬉しいです。奈良さんと初めての共演からもう10年ぐらい立っても、毎回は本当に楽しいです。そして、毎回は私にとても大事な音楽的な経験になります。 

そして、聴きにきてくださったお客様もとても暖かくて素敵でした。演奏会が終わった後はいつも沢山のコメントが来ていますが、今回はコメントが特に多かったです。その中からいくつかをお伝えしたいと思います。

●『演奏会では奈良先生との連弾も、自分の人生の中で、あと何回聞けるのだろうと思ってしまいます。いつも楽しそうなお二人の姿が印象的で、連弾や二台ピアノの演奏をとても楽しみにしています。また機会がありましたら、是非演奏会を開いてください!ラフマニノフの小曲集について、サファロバ先生だったらどう弾くのだろう?と以前から思っていたので、今回聞くことが出来てとても嬉しかったです』●『最後の奈良康佑さんとの連弾は圧巻でした。曲自体が若く、生き生きとし、エネルギーに満ちており、しかも演奏者に極めて高いテクニックを要求するもの。演奏者にとってはきっと難曲の一つでしょうね。ヨーロッパの絵画学校で、生徒たちが最初に指導者から告げられるのは、「絵は見るものではなく、読むもの」、ということを聞いたことがあります。演奏会を聴いていて、ふと、「音楽も聴くものではなく、読むものなのかも」、との思いが頭に浮かびました。つまり、作曲者が自分自身を、演奏者が自分自身を、そして聴衆が自分自身を理解するための営みの一つなのかもしれませんね』●『素晴らしいコンサートでした。バッハのシャコンヌを聞いた時、昔のことを思い出しました。12年前、私の父が亡くなった時、~今こそ音楽を続けなさい ピアノを弾きなさい~とサファロバ先生から言われました。ありがとうございました。荘厳で壮大な宇宙の音楽を身体じゅうで感じました』。

楽器の魅力

私はドイツ・オーストリアで作られた楽器が好きです。音には暖かさがあります。私の一番最初の楽器もドイツの楽器レーニッシュでした。そして、私の先生のご自宅の楽器がベヒシュタインでした。あの音の美しさ、あの楽器の魅力は今でも覚えています。。。

先日、横浜でベーゼンドルファーが置いてあるお店に行ってきました。様々な時代に作られたベーゼンドルファーの音色を試すのはとても楽しかったです。元々ヨーロッパで誕生したものは、やはりヨーロッパ産の物が一番素晴らしい、魅力的だな、と改めて思いました。

お邪魔した店の方から素敵なクリアファイルのプレゼントも頂きました。